• いつも一緒にいる風景

    山に登ったりすることよりも、見ているのが好きだ。

    山や森が見える所に住んでいて、彼らを眺める暮らしの毎日だ。

    草も木々も山々も、緑の隣人たちはいつだって窓の向こうで風に揺れている。

    隣人だから、おべっか使う必要もないし、宣伝する必要もない。

    いつも一緒にいるのだ。

    誰かに紹介して、招くこともない。

    僕は『此処』に住んでいるのだ。