• 2012年末に思う

    2012年も、あと3日で終わってしまうなぁ・・・

    夏の横浜美術館から始まった個展が青森県美に巡回して、それもあと2週間くらいで終わってしまう。

    なんだか、すでに出来てしまったもので成り立っている展覧会の巡回というものは、自分にとって次なるステップへの邪魔になってしまう気もしている。

    今現在、世の人に見せているものと、今現在の自分が思い形にしようとしているものとの、微妙なる時間差。

    でも、自分にとって(あるいはオーディエンスにとっても)そんなことはどうでもいいことなんだと思う。

    とにかく、自分は、思うがままに制作するべき環境を作り出し、自分の意思に沿って制作するのだ。

    それが、自ら望むことであり、誰にも関与されない自分の世界への扉を開くことになるのだ。

    しかし、今まで自分の作品を世に差し出して見せ、それを買ってもらうことで好きなように生きてこられたのだということは確かだ。

    それでも、世の中のアートシーンやマーケットも意識しないで、そうであれたのは幸せだったのだと思う。

    これからは、そうはいかない。

    いろんなことを自覚してしまったし、世の中のしくみもわかってきた。

    本来、芸術家と呼ばれるべき人々はリスクを考えず、採算が合うとか、金銭的にプラスかマイナスかなんてどうでもいいことなのだ。

    僕は、これからも、そんな全てにおいては、どうでもいい!と思い、ただただ制作している人でありたい。