• 9月6日

    今日のお昼は、学食でカツカレー。まだ夏休み中なのでメニューは少ないけど、テーブルはだいたい埋まっている。森北と外のベンチで食べる。眼の前に広がる芝生と木々と、その向こうに見える講義棟は昔にタイムスリップさせる。僕は4年生で、卒業制作に何を描こうかと考えているみたいな・・・。けれども、あの頃に比べて大きく育った木々や、通り過ぎる学生たちのちょっと洒落た服装が、過去は過去だとおしえてくれる。

    今回の滞在の目的は、来年開催する個展に出品する立体作品の制作で慣れない塑像をしている。過去に多用したERPや木による立体は、全てカービング、削ぎ落としていく方法だったが、塑像は真逆のモデリング、付け加えていくことがメインの方法だ。もちろん、粘土を大きく付けてから削ることも出来るのだが、基本は何も無いところから量を増やして形にしていかなければならない。自分が不得意とする方法なのだな・・・これが・・・。

    マケット的な小品を4つ作ったが、どれも技術的にはイマイチで泣けてくる。

    あの大きな震災の後、自分の中で美術作品と呼ばれるものへの価値観が、自分自身うまく説明は出来ないがかなり変わったようで、それなりに形を持って表出されていくのには時間がかかるのはあたりまえで、それを現在進行形で悩んだり失敗したりしながら、まだまだ見えない自身に対する答案を書いている現状だ・・・OMG!