• 昨日の日記への補足みたいな・・・

    今思えば、青森という場所には、受け入れる側に学術的、戦略的なものを超えた、郷土出身者である作家作品への愛があったように思う。主催の展覧会実行委員会には、美術館の他にTV局も入っていて、あまりにも繰り返して流れる展覧会のCMには閉口するところがあったけれども、根底には何かしらの郷土出身者への応援があったのだろう。

    そして、熊本。もう既に10年以上も前に、naoko.さんが作ってくれたHAPPY HOURのBBSで知ってから、いろんな僕の展覧会場で会ったこともある熊本在住のPさんと、今回その開催都市、熊本で再会したことが、展示作業する自分の心に、熊本と言う場所を特別な場所と想わせていった。オープニングで再会した、九州は元より日本のいろんなところから来てくれた、Pさんのような古くからの、あるいは新しい知人。

    そういう想いを、2001年に国内で初めての美術館個展を開いた横浜に持つには、横浜はあまりにも巨大な都市であり、美術界自体の真ん中にありすぎる。青森も熊本も、会場面積の数字自体は横浜より狭いはずなのに、なぜか親密な空間であったのは、そんな理由からなのだろうか・・・

    ・・・そんな気がしている。