なんだか・・・
いろんな出来事や、いろんな人たちが・・・
いつの間にか、ゆっくりとスローモーション映像のように、
僕を追い抜い抜いていったふうに感じているのだ。
それが悲しいとか、悔しいとか、そんな気持ちはなくて、
ましてや、自分のことを情けないと思うことなんてないし、
ただただ、零になったようにホッとしているのだ。
いろんな事に関わり、いろんな人たちと知り合い・・・
手を繋いで引っ張り、引っ張られ、
心を繋いで引っ張り、引っ張られ、
結局は、自分ひとりの力で進んでいたのではなかったのだ。
なんだか、それでも、今はただ、
結局のところは、自分ひとりに戻っていて、
・・・それは、かけがえのない、一生を共にする自分であって、
だからこそ、零になった気がしても、立っているのは安楽の地だ。。
そして、これからこそが、自分がひとりで進む道なのだ。
いろんな事や、いろんな人たちに育てられてきた自分が、
やっと、ひとりで進むべき道を目の前に見ているのだ。
安楽に感じるこの地の向こうこそが、
零から始まる、孤独の旅なのだ。
それは、行動ではなく、思考する旅なのだろう。