• Interview for Vogue Taiwan Site (Taiwan)


    Q-1.
    奈良さんは今回自ら台湾に展示構成を行い、展示構成について、特別な考えや設定がありますか。また、展示構成を設置する時いつも変わらぬ「奈良法則」というものをお持ちですか。

    A. とにかく、展示空間に身を置いて展示構成を考えるようにしています。いつもは事前に展示空間をチェックして、展示をシミレーションして構成を考えます。台北での展示作業では、事前のチェックができなかったため、図面を見ながら細かな画像などを参考にして展示構成を考えましたが、実際に現場に着いて、大幅に展示構成を変えました。現場にいて展示構成を考えることは、それほど大事なことです。今回の来台では次の巡回地である高雄と台南を訪れることができました。” 百聞は一見に如かず” です。とてもすんなりと各会場での展示構成を決めることができました。

    Q-2. 先日奈良さんもCLUBHOUSEを使うことはわかるのですが、そのアプリを使う動機は何でしょうか。またこれからどんなお話が聞こえてくるのか、すごく楽しみにしています。

    A. ちょっと試しに使ってみましたが、どうも自分には向いてないと感じています。やはり顔を見て、リアルに同じ空間にいながら話し合いたいと思いました。まぁ、これからどうなるかわかりませんが、自分にはTwitterやInstagramのほうが合っている、表現しやすいと思います。

    Q-3. 新型コロナの影響で人数制限を設けておりますので、休館した美術館やギャラリーは経営困難や閉館の危機に立たされています。芸術家として、この問題についてどう思いますか?

    A. 正直なところ、自分には具体的な良い対処法は浮かびません。ただ、作家としては、発表すること自体よりも、初心者のように個に戻り、自分との対話を重ね制作していくこと、発表の機会が無いとしても自分の分身である作品を残すということに意識を注ぐべきだと思っています。